もう、すごすぎましたよ。
何がって、朝ドラ『半分、青い。』のキスシーンですよ、キスシーン。
こんなに美しくて切なくて見てて涙が溢れてくるキスシーンは、初めてですぞ。
なにしろ、朝からこれ観て、1日中ぼーっとしてしまい、仕事にならん!困った。。。(^^;
二人、40年一緒にいてようやくここでファーストキスなわけです。
ようやく、です。
普通、若いと恋愛感情がすぐに盛り上がって爆発してキスなんてパッとやっちゃうだろうけど、彼らは40年ですよ。。
その間、いつもすれ違って別の人と結婚して離婚して、、、
赤ちゃんの時から隣に寝ころんでいたのに、ずっと一緒に隣で支え合ってきたのに、なぜか恋愛感情を抑えてこずにはいられない状況に陥っており。。。なんてこった。
ようやくだ。嬉しすぎる。ほっとする。。
しかも、見せつけられたのは、朝の柔らかい光に照らされた、毛布の中での出来事。
ここで大事なのは、毛布。ブランケット。
律がキス未遂の鈴愛の手を掴んで、寝起きのちょっと掠れた声で『入る?』って。
その鈴愛:永野芽郁さんの狼狽えた表情が本当に神がかっていた。
一瞬躊躇して律が持ち上げたブランケットに律に背を向けて滑り込む鈴愛。
BGM等一切なく、シーンとした朝の部屋の中で鈴愛の心臓の鼓動でも聞こえてきそうな、そんな場面。
多分、律の腕の中で安心したのと、信じられないくらい嬉しいのと、まだ狼狽えてもいるんだろうけど、涙がつーっと流れる。。
鈴愛が笛を吹き、『りーつー』と小さく呟き、律がそれに応えて鈴愛を抱き寄せる。
小さい頃からしたきたことを、律の腕の中でしている。。
私なんかは、それだけでもう、泣けてきて。。
最後は鈴愛、体制変えて律と向き合い、『律はあったかい』と言いながら律を抱きしめる。
見つめ合って一瞬目を伏せ、また見つめ合って遂にキス。
本当に美しい場面で、こんな美しいキスシーンを(2回言いますが)初めて見た。
(誰かがクリムトの絵に似てる、と。ほんと、そっくりだった。(^^))
ブランケットの動きでその下の二人の絡み合いがわかり、それがまたエロティック。しかも、柔らかい朝の光が美しく。照明さん、ありがとさんです。
もうね、将来に語り継がれる朝ドラ名場面ですよ、これ。
あの岐阜犬を通して初めて心を割って親子の会話ができたワコさんと律の場面とともに。
にしても、なんでここまで二人はお互いに手が出せなかったのか、と思う。
普通の恋人同士だったら、お互いが離婚したら即からだの関係になるよ。もう、何のしがらみもないですから。
お互い前の結婚で子どもまでいる全くのバージンじゃないんだから、そういう関係になるの、自然でしょ。
そこが一番よくわからないし、ちゃんと理解ができないのですが、この本を書いた張本人・北川悦吏子氏がちょっとヒントを言ってて、二人はあまりにも好きすぎて、恋愛を通り越してもっと上の層?にいるのでは、みたいなことを言ってる。
まだよくわからないけど、二人、お互いがあまりにも神々しくて恋愛相手として手が出せなかったってことなんだろか。鈴愛は正人に『ふられるのが怖いから(律が一番大事な人だということが言えない)』と言ってる。
律はどうなんだろう。なぜ今日まで鈴愛に手を出せなかったのか。タガを外さなかったのか。謎じゃ。
でも私は律のほうが鈴愛より鈴愛のことが好きで好きでたまらない、と見ている。だから、鈴愛が最初にキス未遂した時に逃さなかったんだから。鈴愛のことが大事すぎて、律から手を出せなかったけど、鈴愛が先にしてきたから、それを逃さなかったから。
ふー。やっぱり織姫と彦星か?お互いが大事すぎるの。
7月7日にふたり生まれてるし。
あ、そういえば、まだからだの関係には至っていないのだ、この二人は。(笑)