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  • 2018.10.02 Tuesday
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ちょっと間があいてしまいましたが、、、
読みました。

上橋さんらしい緻密な描写と物語に出てくる一人一人の心情がとてもよく出ていて、大人がこれだけ読むだけだったら“いいな”と思うかもしれないですが、、、私としてはおもしろくなかったことはないんだけど、やっぱり上橋さんの作品には何か“波乱”とか“政治的なかけ引き”とか“人生の大きな賭け”とか、そういう人間対人間、国対国のものすごい困難な状況が加わってないと、ていうか、人の一番泥臭いところが加わってないと、物足りない気がした。人が生きてく上で、一番泥臭いところを書いているのが上橋菜穂子さんだと思うので。人間の人生って、恋愛と結婚だけじゃないしね。。

残念だなぁ。。
私はやっぱり“守り人シリーズ(外伝『流れ行く者』含む)”が好きです。。

JUGEMテーマ:小説/詩




“獣の奏者外伝・刹那”。
下界に戻って早速仕入れた情報によると、今月に入ってから出たばっかりの、突然びっくりの上橋さんの新刊だそうで。どうやら、本編“獣の奏者”の中ではほとんど語られてなかったエリンとイアルの同棲生活からジェシの誕生から、それと、エサル女史の昔の恋愛とか、ちょっとどきどきするような内容らしいんですよ。この本のあとがきで上橋菜穂子さんは“獣の奏者”のことをはっきりと『児童文学ではありません。』と言っている。だから、表現も容赦なくきちんと書いた、と。そうよね〜〜、『守り人シリーズ』は、どうしても児童文学と銘打ってたから、バルサとタンダの恋愛はほとんど表現してないから。。(でも、わかる大人にはそういうことなのだ、とわかるようになってる。そこが上橋さんのすごいところ。児童文学なんだけど、人間の営みの中でそういうことは避けられないことなんだから、きちん書き込んでいるというところが上橋菜穂子たる所以かと。)

本当はこれ、文庫になってから読もうと思ってたんだけど、本屋に立ち寄って見つけてしまったら、やっぱり欲しくなって買いました。。まだ、読んでません。

イアルとエリンの同棲生活、どんなだったんだろう。。それと、聞くところによると、エサル女史のエピソードはいいらしい。。楽しみだ。



原作者・上橋菜穂子さんがアニメ『獣の奏者 エリン』内のブログで、<探求編><完結編>のまだ出版されてない生原稿をアニメのスタッフである浜名監督や藤咲さんらに読んでもらっていたことを書かれています。その中で藤咲さんに『ウエハシ、コロス!』と言われた(笑)と。それを読んだ時“なぜだろう?”と思っていましたが、その謎が解けました。それ言った理由、わかるな、と。(笑) 上橋さんの物語だから、決してお決まりのはっぴーえんどに終わらないことはわかっていましたが、最後はちょっと意外でした。そう来たか、と。今回の<探求編><完結編>は、前の<闘蛇編><王獣編>と違って、どうしても戦争を起こしたがる人の業を綴っているのかな、とも思えました。上橋さんが意図したものとはちょっと違うかもだけど。

それにしてもあのアニメの最後。正にこの物語の最後とうま〜く上手に重ね合わせてあり、浜名監督と藤咲さんの粋な演出に感銘しました。すばらしかった。(^^)

一番思ったのは、人は、過去にあった悲劇とか惨禍とか、むごい仕打ちをしたこととか、後の人に包み隠さずに、全てそのままを途絶えることなく、残していかなければいけないんだ、ということでしょうか。この物語は異世界の話ではあるけれど、今の日本人にも当てはまることが十分あると思います。今、日本人が抱えてる歴史的なジレンマとか、全部過去の人によって隠されていることから来てるんじゃないですか。隠しちゃだめだ。悲劇は、隠されたところから始まるから。この『獣の奏者』の物語のように。

・・・

1月11日:追記してます。(^^)
読み終えて1日経って、まだ心の中にはエリンとイアルの想いが心の奥のほうにどーんとあって、この世界の中にまだちょっと浸っていたいな、という思いがありまして。

実は本当のことを言うと、私は『守り人シリーズ』のほうが好きです。あれは、人の成長(心も体も)の物語であり、冒険ものであり、異世界と人間との物語であり、為政者の苦しみの物語であり、様々な国と国との大いなる政治の駆け引きの物語でもあり、もちろん経済も関わってくる。そして家族や恋人との愛情物語でもあり、と。。本当にたくさんの要素のある稀有な物語だと思っています。しかも、上橋さんが長い時間をかけてゆっくりシリーズを書いてきたので、シリーズ全体の流れもゆったりしてる。バルサやチャグムはいろんな国を旅するので、自分もまるで彼等と異世界の様々な国を旅しているような感じになれて楽しいです。あの旅は、バルサとチャグムの心の旅でもあったのがまたよかった。こちらはチャグムで言うと11歳〜17,8歳までの6,7年の話を10巻で綴られている。でも『獣の奏者』シリーズは4巻。時間軸で言うと、守り人シリーズよりも長い時間を物語っていると思うけど(エリン10歳〜30代半ばまでの20年余り)、場面設定が守り人シリーズよりもかなり狭いことと、児童書ではないので割と理詰めのことがたくさん出てくる。。それと、長い時間軸の割には4巻だけなので、なんとなく話が急っているような印象を受けました。(本来ならもっとたくさんの支流が入っているはずなので、もっとゆったり書いてくださればよかったのに・・・、とも思いました。)ということで、私的には『守り人シリーズ』のほうが好きです。

けれど。
イアルとエリンとジェシ、それとリランの物語は強烈な勢いで心に残ってます。
イアルがエリンとジェシを想う気持ちや、エリンがイアルを想う気持ち、ジェシを想う気持ち、そしてエリンの半身のようなリランを想う気持ちがあまりにも深くて切なくなります。。最後は実は悲劇に終わるんだけど、それを上橋さんは最後の最後でうまく昇華させている。“何かを為すには、人の一生はあまりにも短い。”・・・ 印象的な上橋さんの言葉です。

年末に本編は終わってるんですが、この前お正月の3日間、NHKはエリンを集中放送してて、なんだかうちのブログにもたくさんの方に来ていただいたようで・・・。(今回はアニメ『精霊の守り人』の時のようにまじめに記事を書かなかったので、なんだか申し訳ないような気がしています。。(・・;))でも、来てくださった方、いらっしゃいませ。それと、ありがとうございます。m(__)m

さて、まだまだ土曜の午後11時から放送してきてる再放送が残ってるんですね。再放送が始まったのがかなり後だったので、あと11話分残ってます。。で、明日の9日午後11時〜(NHK教育)は第40話『かげりゆく国』。今まで観てた方、どうぞ続けてお楽しみください。

そしてなんともややこしいのが、総集編も明日から始まる。。(・・;) また最初からのお話のようですが、NHK教育で明日午後6時25分〜6時50分は、“総集編第1話 母のぬくもり”です。こちらはエリン超初心者さん用でしょうか。まだ『獣の奏者』の世界に触れられてない方、どうぞお見逃しなく。

<獣の奏者 エリン 放送予定>

これ、484ページあるんですよ。しかも、相変わらず挿絵もありません。。
でも思ったとおり、一気でした。(笑)
今回、上橋さんは<探求編>と<完結編>を同時に出されたので、<探求編>でのあとがきがなくてちょっと寂しかったけど、大河の大きな流れのように、一気に終結に向かって大きくうねっていく手法に上橋さんらしさを感じましたので、いいか、と。(^^)

この巻では、エリンがイアルと結婚した後の話が綴られています。
つまり、真王と大公が結婚したその後の話なんだけど、国の混乱が一向に収まらない。
エリンも唯一の王獣使いということで、彼女の王獣を操る姿は多くの人に知られることとなる。思いもよらない遠くの国や自国の為政者からもその技を欲しいと狙われる。。危険な人物・・・。今や家族も作ってしまったエリンがこの先どう生き抜くのか、その物語となります。

それにしても。。
この夫婦の愛情があまりにも深いので、そののしかかった運命と子どものことを考えるとき、切なすぎて胸が締め付けられる。。こんなに深い愛情で結ばれている夫婦って、今どのくらいいるんだろう?この前TVで夫婦に関する調査があって、その中で“あなたは相手のために死ねますか?”という質問に、確か3/4以上の人が“いいえ”と答えていたと思う。その時、『今の夫婦関係ってそんな軽いものなのか』と思った。でも、エリンとイアルは違う。


後藤隆幸,上橋菜穂子,藤咲淳一,Production I.G,トランス・アーツ

このDVDを選んだのは、エリンとイアルがジャケットになってるから。(^^)
イアルはエリンの子ども・ジェシのお父さんになります。

今日、最終回でした。
最後、ジェシを登場させてたのはほっとしました。
ソヨン(エリンのお母さん)からエリンへ。
エリンからジェシへ、伝えられるもの。。
小説の最後と違って、そういうものを描きたかったみたいです。
上橋先生、『獣の奏者 エリン』に関わった全てのスタッフの皆様、1年間本当にご苦労様でした。アニメとして上質で濃厚な内容のいい作品だったと思います。

実は今、ようやく今年出た『獣の奏者 III 探求編』を読み始めてまして、ちびすけのジェシがちょこっと出てきてるんだけど、どういういきさつでイアルがエリンと結ばれることになるのか、まだ謎です。。セ・ザン(真王の護衛士・硬き盾)は確か生涯結婚ができなかったと思うんだけど。。だから、前の『獣の奏者 II 王獣編』でイアルは苦悩してた、でしょ? ま、そこに至るには紆余曲折してたはずだ、とは思います。上橋菜穂子さんの小説では、コトが簡単に運ぶことは絶対ないんで。(・・;) みんな苦悩してます。その中で自分の生きる道筋をなんとか見つけていくとう、そういう話が多いです。ファンタジーだからと言って、問題を全て魔法で解決させるような、そんな軽い話は書きません、上橋さんは。

上橋さんがアニメ『獣の奏者 エリン』に関しての裏話的なことを今だけブログで書いています。今日の最終回の後にアップされた記事、是非ご覧ください。やっぱり文化人類学者。人間という生き物に対する洞察は深くて重いです。

『エリン こぼれ話――原作者のアニメ監修日誌――』(14)


確かこのブログの中だったと思うけど、原作の『獣の奏者』は『あれは児童文学ではない』、とおっしゃっておられました。だから、挿絵もないし、後で児童用に“青い鳥文庫”で平易な文章にして出版し直したんだそうで。。ちょっと驚いた。でも、なるほど、、とも。今読んでる『探求編』では、(あくまで動物の)生殖のことを前半で頻繁に書いてあるから。ま、『闘蛇編』にも『王獣編』にもそのものずばりではないけど、そういうことをにおわす表現もあったから、子どもが読んでその疑問を大人にぶつけたら、どうするんだろう・・・とは思っていました。

これからまた上橋ワールドのわくわくな時間に突入します。(^^)
エリン達の世界って、意外と大きな世界になってきた。。

守り人シリーズや今NHK教育でやってるアニメ『獣の奏者 エリン』の原作者・上橋菜穂子さんが、アニメの裏側のブログを書かれてます。上橋さんご自身はブログを持たれてないので、これは貴重ではないかと・・・。(^^)

『エリン こぼれ話――原作者のアニメ監修日誌――』


エリンとイアル、どうやら『獣の奏者』の新刊では、二人、ケッコンするようです!(嬉)(早く読みたいんだけど・・・。(・・;))

下でもちょこっとご紹介したんですが、講談社BOOK倶楽部を覗くと『獣の奏者』の新刊のあらすじがあったり、上橋先生の言葉があったりしたので、追記でご紹介です。


講談社BOOK倶楽部:『獣の奏者 探求編&完結編』他あらすじ


あらすじを読むと、どうやらエリンは子どもを生む模様。(笑) お父さんは誰なんだ...? かなり気になります。。だって、イアルは結婚できない身だし、、、それにしても、やっぱり一筋縄じゃいかない物語になっているようですね。すごく楽しみ。

上のページには、前作の『獣の奏者 闘蛇編』『獣の奏者 王獣編』の文庫版も紹介してあるので要チェックです。写真のような素敵な表紙で、今までの上橋作品の数ある作品の表紙とはちょっと趣きが違っていいです。

続編の『獣の奏者 探求編』&『獣の奏者 完結編』は今月10日に発売、文庫版のほうは今月12日に発売予定です。続編の刊行を記念して、上橋菜穂子先生のサイン会もあるそうなので、こちらも行ける方は要チェック!

『獣の奏者』完結記念 上橋菜穂子さんサイン会


それからそれから・・・
上橋先生が続編刊行について、メッセージを寄せてらっしゃいます。

上橋先生メッセージ


今日はいろいろお知らせがあって大変なんですが・・・。
まだまだあります。

アニメ『獣の奏者 エリン』が後半に入ってきて、エリンはどんどん女性になっていくし、ジョウンは死んでしまうんですが、これから物語の動きが変わってくるのに従って、先週末からエンディングのテーマがcossamiから松たかこさんの「きっと伝えて」に変わりました。そしてオープニングテーマのほうは、あの「雫」を来週から元ちとせさんが歌うんだそうです!なんとなくイメージできるんですけど、でも、元さんがどう歌ってくれるのか、ちょっと楽しみです。アニメのHPのトップも雰囲気が変わったので、覗いてみてください。

NHK アニメワールド:獣の奏者 エリン

スキマスイッチ,スキマスイッチ,大橋卓弥,常田真太郎
【ディスク1】
  1. 虹のレシピ~テレビ東京系「JAPAN COUNTDOWN」5月度オープニングテーマ~
  2. 雫~NHK教育テレビアニメ「獣の奏者エリン」オープニングテーマ~
  3. Aアングル
  4. 虹のレシピ
コメント:“雫”はすばらしい。。

cossami,cossami,Mitsubaco,土屋文彦,原田智英
【ディスク1】
  1. After the rain
  2. 青い星
  3. ララリラ ラリラ
  4. After the rain (オリジナル・カラオケ)
  5. 青い星 (オリジナル・カラオケ)
  6. ララリラ ラリラ (オリジナル・カラオケ)
コメント:歌声が魅力です。

“東のエデン”のOP,EDのことを書いたので、今日は“獣の奏者 エリン”について。
ようやく出ますよ、アルバムが。(^^)
でもって、どっちもいいんですよね。

まず、OPテーマのスキマスイッチ“雫”。
これ、前も書きましたが、ものすごくいい曲です。今までのスキマスイッチの曲とはちょっと雰囲気が違ってまたいいと思います。でも、ラジオなんかで紹介される時に『“獣の奏者 エリン”の主題歌です。』というクレジットを入れてくれないとこが不満。

監督の浜名孝行さんのセンスがすごくいいと思うんですが、この曲を毎回必ずオープニングに持ってくる、というお決まりのことをたまに崩すことがあります。その回の話の流れに合うように曲を挿入してくれる、つまり、映像のほうもそれに合うように作っています。これは、cossamiさんの"After the rain"も同様。その回のエンディングに合わないと思えば、雰囲気にあった場面に使うこともしています。これは、作品を丁寧に作ろうとしてなかったらできないことで、その真摯な態度に感動しています。

cossamiさんの声、素朴な優しい雰囲気でエリンにぴったりなんですよね。
劇中でも、たまにふと他の曲も入れてくれて、いい感じです。

どっちも、売れて欲しい!!(^^)

待ちに待った“王獣”の全貌が明らかになりました。
って、物語を知らない人にはなんのこっちゃ!ですけど。(笑)
なかなかね、いいです。
あの王獣が子どもを闘蛇から守るためにしゅわぁ〜〜っと飛んできて闘蛇を蹴散らした姿は、猛々しくて威厳があって。感激で涙出てきました。。
闘蛇という獣は、私がイメージしていたものとかなり違ってたんでちょっとがっかりだったんですが、王獣はイメージに似た感じでした。狼の顔に鷲のような体、そして白銀。飛んでる時きらきら光るのがまた、いいです。素敵でした。ただ、思ってたのよりもかなりでかい。(笑) それと、あんな長い尻尾があったとは。。(でも、原作の表紙に載ってる王獣の影のイメージには尻尾がありますよね。。→ 右の"RECOMMEND"の中にある『獣の奏者I 闘蛇編』の緑色の表紙をご覧ください。)

来週はエリンがちょっと成長してお下げをやめる模様。
またまた感激してしまいそう。。


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