梅雨に差し掛かって、うちの地方でも雨模様の天気になってる。
普段私は雨が嫌いなんだけど、上橋さんの“狐笛のかなた”をまた読み返していたら、ふと雨の匂いが気になって、たちまち自分が小さい頃の雨を思い出した。
そういえば小さい頃、私は雨が嫌いじゃなかった。
蒸し暑い中窓を開け放ち、雨の匂いをかぎながら友達とリカちゃん人形で遊んだ。雨上がり、ぬれた物干し竿にいたアマガエルを手のひらにのせて遊び、庭に咲いたあじさいの葉にかたつむりを見つけてにらめっこもした。雨でできた水溜りで遊んだりもしたか。雨はいろんな風景を残しておいてくれた。
なんだか久しぶりに雨の匂いがいい匂いだと感じてる。
懐かしい、とても懐かしいいい匂い。
そうそう。
アスファルトを濡らす匂いね。
夕立の後に残るアスファルトの雨の匂いがたまらなく好きだったなぁ。。その中を自転車で通り過ぎると、向こうに虹が見えたりしてね。
いいよね。