上橋菜穂子さんの大河ドラマのような物語、“守り人シリーズ”の文庫版がついに完結しました。!!!
ハード版の“精霊の守り人”が創刊されたのが1996年 07月。で、ハード版完結が2007年 02月。10年余。それから徐々に軽装版や文庫版が出てきて、ようやく文庫が今回全部出て、遂に遂に完結!ですねぇ。。私は守り人シリーズ参入では比較的新参者なんですが、感慨深いものがあります。上橋さんが後で出した“獣の奏者”もいいんですが、私はやっぱり守り人シリーズのほうが好き。守り人シリーズは外伝の短編集『流れ行く者』もなんともよくてほれ込んでます。
“天と地〜”では、“精霊の守り人”で女用心棒バルサに守られなきゃならないくらい小ちゃかったチャグムが“蒼路の旅人”でものすごい成長を見せてその後精悍な若者になっていくんですよ。その辺りを見るのがなんとも好きだし、生きてくって辛いことや理不尽なことばかりじゃないですか。その中でバルサは抗ってみるけれど、チャグムは抗うことはせず、なんとか隣国の為政者たちを見方につけ、自分の国を守りまとめていく。あれはなんともすごい。誰も傷つけたくない、という優しいチャグムが。。と思うと、余計感慨深く思ってしまいますよ。
すばらしいシリーズです。
電車でも読める文庫なんで、是非1冊でもいいから手にとってみてください。