読みました。ヒュウゴの少年時代。
*思いっきりネタバレでございます。ご注意ください。
自分の国が滅ぼされて他の国に征服される、ということがどういうことなのかよく理解できないところがあったんですよね。私自身は平民出身で上級階級に身を置いたことがないし、その人間が下の階級に落ちて昔下級だった人間に下に見られる…という状況もどういう風に悔しいのか、よくわからない。。(昔の貴族階級の人が没落貴族になったことがあった、というのは読み物で読んだことはあるけど。。)
でも、全て滅ぼされたと思っていた自分の国がそうではなく、征服されただけなので、昔中級階級だった人間がうまいことやって上級階級になり、今や我が物顔で生きている、という悔しさはなんとなくわかる。そして、征服されて数年経った後の街は何事もなかったかのように、皆が平然と生きている。何かがおかしい。腑に落ちない。その中で平民となって一生生きていこうと思わないのも、そうでしょう。
ヒュウゴがこれから敵側の懐に飛び込んで生きて行くという、一番肝となった時期の物語。これから海で出会った17歳のチャグムがヒュウゴの敵と対峙して、周辺諸国に大きなうねりを起こし、すごいことになっていく。その先で、ヒュウゴはどうなったんだろう?そこは知りたい気がします。もっと先の話が。
でもやっぱり私はバルサとチャグムの物語のが好きだな。
ごめんなさい、ヒュウゴファンの方。(・・;)