うちは愛知なので地元の中日新聞取ってます。
月に一度くらい、大御所の脚本家&作家である辻真先さんがマンガとアニメ映画評をされていて、それが結構楽しみだったりします。で、今回辻さんが取り上げたのがこの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破』でございます。。
ひと言で言うと、辻さんはこの映画をとても褒めています。現にこの記事のお題が『映画として上々の出来』なので。。ご自分で使われてるマウスパッドも綾波レイちゃんらしいし・・・。(・・;) あ、映画評とは関係ないですね。。
ま、それはそれとして・・・。
映画評を少しかいつまんでご紹介します。(うまくかいつまむことができればいいですが、、)
元々辻さんは旧テレビシリーズをご覧になっていて、そのシリーズの最後の2本が、
『およそそれまでのアニメ作法から逸脱して、テレビの常識に照らし合わせてもまことに奇抜な評判を得た。主人公碇シンジ少年の底なし井戸のような心理を錐揉みして描き、物語の解決はいっさい拒否してみせたのだ。』
ここがお気に召したらしく、このアニメが好きになったらしいです。さて、この映画の直接の評としては、すごく褒めてます。また言いますけど。(笑)
『クライマックスの盛り上げ、あの内向する少年シンジが手をさしのべてレイを救出しようと赴く一連のアクションを、激しく肯定したい。アニメーターも演出も声優も見事な連携プレーで、『破』の山場を描ききった。アニメである以上に映画であり、しかもアニメそのものであった。』と。(^^)
この後の最後の段落で、アニメ映画の客の集中力の高さを評しています。映画が終わって、クレジットが延々続くエンディングタイトルの間、誰も席を立とうとしない。これは押井守監督の『宮本武蔵』の時も同じだったそうで、その後に観た『トランスフォーマー・リベンジ』の客の行儀の悪さと比べたらその集中力の高さが際立つ。“その意味が何を示すのか、まだわからない。”と結んでおられます。。
う〜ん、私のこの作品の感想はというと・・・。とっても恥ずかしいんですが、実はこの前TVで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序 TV版』を観たのが『エヴァ』体験の全くの始めの一歩でして。。(・・;) で、エヴァ超初心者の私はこの作品のこと“あまり気持ちのよくない作品”と、感じてしまいました。ごめんなさいねーー、『エヴァ』ファンの皆様。m(__)m シンジのあの内向さもそうなんですが、ちょっと生理的に受け付けられなかったのが、エヴァンゲリヲンに乗り込むレイがあのエヴァの体液のようなものの中に入って口からぷくって自分の中の酸素?を吐き出すところ。エヴァの生き物のような体内に操縦する人間が入り込んでエヴァと一体化して戦う、というものだと理解したんですが。。外から操縦するのではなく、また中で操縦するとしても、操縦するものとされるものが違う個体として存在している普通のロボットアニメと全く違う。そして、それがなぜ女性なのか・・・。そこんとこが妙になまめかしくて、観ていて生理的に気持ちのいいものじゃなかったんです。。(これって、自分でもよくわからないんですけどね。。なぜ気持ちよくないのか・・・。わかりません。)
てことで、辻さんのように応援はできないかな〜と思っています。
残念です。。