“あまちゃん”の大女優・鈴鹿ひろ美。
みんなの思惑・予想、その他諸々の妄想を全部はねのけ、クドカンさんがすごい説を投入してくれました。鈴鹿ひろ美は本当は歌える人なんだけど、それをずっとひた隠しに隠して、音痴だっていうことにしてきた。25年以上も。女優として、真のプロだった、と。。
『秘密は絶対にわからないようにしなきゃね。』みたいなことをアキに言ってたよね。あれは恋愛だけのことじゃなかったのか。欺くのは身内からっていうのも聞いたことあるなぁ。
この最終週の土壇場で、毎日目が離せなくて大変!あまちゃん。
となると、春子や太巻はもちろんかわいそすぎるけど、鈴鹿ひろ美もずっと贖罪の念に苛まれていたはずだわ。春子が影武者やっててくれたことがわかった時に春子の前で謝ったけど、それは自分が犯したことの半分でしかない。誰かが言ってた。“体を奪われた春子と声を奪われた鈴鹿ひろ美”って。二人とも人魚姫だったんだって。
でも、鈴鹿ひろ美はまだ罪を完全に清算できていなかった。
『私はまだ渦中にいるの。』
本当の姿をちゃんと表に出し、かつ、東北の人たちに役に立ちたい、と思ったんでしょうね、鈴鹿さん。それで、海女カフェでリサイタルしようと思ったんだ、きっと。
真相は鈴鹿さんにしかわからないってアキもナレーションで言ってたけど、でも、それでいいのかもしれない。春子にだけ伝われば。春子は体を奪われたことで不幸になるどころか、優しい旦那さんを得て、アキを授かったわけだし。
この話、主人公のアキの物語だけじゃなくて、いろんなテーマが複雑に絡み合ってて、しかも、一つ一つが奥が深くて。。
宮藤官九郎、脱帽だわぁ。