ちょっと評判がよかったので、観に行ってきました。
んで、感想はというと。。。
100点満点中50点。(笑)
う〜ん、どうしても私は後藤さんの素子が一番好きだし、今回の映画版、キャラデザが不安定であまりきれいじゃなくて、そこんとこも気になりーのだったので、そんなことと、ストーリーがただの勧善懲悪で単純すぎる、とか、、いろいろ不満がありました。押井監督の劇場版も神山監督のTVシリーズも、敵を倒してもなお、その先にまだ複雑な状況は残り、深く考えさせられるものがありました。それが攻殻の醍醐味だと思ってたし。そうでなきゃ、観てなかったし。
今回の音楽はコーネリアス(小山田圭吾)。悪いけど、川井さんに負けてる。菅野よう子さんにも負けてる。細部に渡って新しい!と思えなかったから。
声優陣も一新されてますが、押井さんや神山さんの作品で固定化されてた声優陣の表現とかなり重なってて(つまり、全部似せてる)、それ以上のことはできんのか?と思いました。それだったら、坂本真綾はともかく、バトーの大塚明夫さん他、昔の人たちに全部やらせてもよかったのに、と思います。
劇場でこれ観ながら、なんで押井守監督が最初に作った"GHOST IN THE SHELL”が良かったのか、なーんとなくわかりました。良いどころか、"何回も観たくなる、ものすごく魅力的な映画なんだな、あれは。”と再認識してしまいました。
初めて"GHOST IN THE SHELL"を観た時、ものすごくびっくりしたのは川井憲次さんの有名なあの音楽。サイバーパンクなストーリーなのに、日本風の曲 + ブルガリアンヴォイス風の声を乗せた、それまで聞いた事もない美しい曲が静かに奏でられ、映像は素子の義体をメンテナンスする様子が映し出される。しかも水を使った印象的な場面仕立て。考えてみたら、最初からエロティックな印象の、とても惹かれる場面がずーっと最後まで続いていた気がする。胸が大きかったからエロティックとかそういう意味ではなくて、エロティックな何かがずっと映像に流れていた、と、今日新劇場版観ながら気がついた。後から知りますが、押井監督によると、あれは恋愛映画なんだそうです。う〜ん、それにしてもそれ以上のものがたくさん詰まってる気がするんだよなー。(とにかく、後の“マトリックス”で"GHOST IN THE SHELL"の場面をたくさんパクッてるので、新しかったんでしょうね。サイバーパンクの映像表現として。)
あ、“新”の最後、おかしな場面があった!
結局、押井監督の最初の場面につながるんだけど、あれは違うでしょ。
なんであそこに9課の荒巻課長が出てくるんだ?
公安6課の中村部長が出てくる場面でしょーが。
あんなことしたら矛盾しちゃうもん。あの時点でもう9課が出来上がってたはずなのに。
なんでそうしたんだろう。。。?
そんなこんなで、今日は入場券買ったら、おまけをくれました。帰ってから開けてみてびっくり!素敵なおまけだったぁ〜〜。嬉しいーーっ。気になる方は、映画館へ。(笑)
さて、また押井監督の"GHOST IN THE SHELL"、観るぞ!